それってあなたの感想ですよね?
11月22日はいい夫婦の日っていうことでSNSに夫婦エピソードとか、入籍報告とかたくさんみかけた。みんなおめでとう!
かくいうわたしもつい先月結婚したのだけど、この「結婚」という制度ももうわたしについてきてないの。
結婚したと知ってから呼び名が下の名前に変わったり。(きっと苗字が変わったのだろうと相手なりの配慮)
周りの人に報告の義務があったり。(しないとなんか怒られる)
義務とか〜しなければならないっていう全般が苦手でつい抗いたくなる。
世の中いろんなことがあるけど、なんか結婚だけは特別で、結婚だけはこうであるべきって全員がだいたい同じように思っていることに疑問を感じるのはわたしだけなのだろうか。
結婚だけはこうあるべきっていうのを押し付けられているように感じるのはわたしだけなのだとろうか。
学校いくとかいかないとか、就職するとかしないとか、いろんなことが時代の変化に合わせてゆっくりでも変わってきているのに結婚だけはいまだに全然アップデートされてない。御家制度とかもそう。長男にこだわるのもそう。
わたしは結婚するにあたって一番譲れなかったのが自分の名前。
だれだって自分の名前に誇りと愛着を持っていると思う。(たまに嫌だっていう人もいるだろうけど)それを女性側が変わるのが当たり前っていうあの感じが苦手。
「俺は苗字なんてどうでもいいと思ってる」
「じゃあ譲ってよ」
「でも親とかおばあちゃんが悲しむ」
「わたしの親とかおばあちゃんも悲しいよ?そしてわたしも悲しいよ?親のために結婚するの?わたしたちのためじゃないの?」
半ば脅しみたいになったけど、こうしてわたしの姓を名乗ることが決まった。(たぶん)夫婦別姓が選択できたなら間違いなくそうした。
わたしたちは結婚したけど、一緒に住んでないし、結婚式もしてないし、なんならまだ彼の両親にも会ってないし、もちろん新婚旅行もいってない。そういえばプロポーズもない。なぜ結婚したのかと聞かれると、心の安定?って答えるけど、結婚するもしないもどっちでもいいならしてみてもいいかもねって感じ。
こんな結婚じゃ世の中に認めてもらえないかな?
とこれだけ書いておいてあれだけど、別に世の中に認められなくても認められてもそんなのどうでもいい。だれになんといわれようとわたしはわたしだし、結婚に関して言えばわたしたちはわたしたちだし。結婚でもなんでもわたしが決めたことが決まりだし、わたしが歩くところが道!
ああ、なんて自分勝手なのだろう。
今三浦綾子の『氷点』をずっと読んでいるのだけど、この時代(昭和)の男女関係からしたら今の時代(令和)はだいぶ変わったんだなって思う。さっきは結婚だけはなにもアップデートされてないって書いたけどそれは訂正する。
この小説は人間が誰しも持っている人に見られたくない醜い感情の書き方が天才的で時々もう見たくないって思うほど。夫が不在の自宅で妻が別の男と会うために追い出した娘が殺され、夫が妻への復讐のために妻に内緒でその殺人犯の娘を養子として育てさせる話。ものすごく男女の感情が入り乱れてて面白い。いい夫婦の日に勧められた小説じゃないけどぜひ読んで。Kindleでは無料。
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