メキシコで感電死しかけた話
これはわたしがメキシコ滞在中のお話。
わたしはメキシコ滞在中、あるメキシコ人の家族と住んでいました。よく言えばホームステイ、悪く言えば間借り。
なぜ社会人にもなってホームステイという選択になったかというと、勤めていた会社の事情で異動になり、異動先で十分に住居を探す時間を与えてもらえなかったため、住居見つけられず、そのタイミングで、たまたま新居を買いたてのメキシコ人の家族に出会い、住まわせてもらうことになったのです。
いい人たちでよかった。
前に住んでいたところは洗濯が手洗いだったので、洗濯機があるというだけで大喜び。
洗濯手洗いなんてしたことなかった。デニムや厚手のパーカーなんかは脱水(手絞り)に限界があるので乾くのに2日はかかっていた。
※メキシコの気候は日本と違って、湿度が低く、カラッとしているので、普通の洗濯物だと半日で乾く。
もちろんコインランドリーや、クリーニング屋もあったんだけど、交通手段が、徒歩かバスかタクシーしかないわたしにとっては不便だった。
住んでたアパートの屋上が洗濯場だった。1970年代から建物の感じとか作りとかほとんど変わってないということがことに驚いた。
この映画を観てわかったんだけど。この映画、本当にクオリティーが高すぎる。メキシコ社会をよく表している映画だと思う。ここにでてくるような家に住んでいました。屋上の洗濯場。
この映画、ほんとにたくさんの人に観て欲しい!Netflixオリジナルだったけど、今は映画館で上映中なので、ぜひ。
そうそう、それで感電した話。
ホームステイ先のおうちでなぜかお湯が出なくなる時期があったのね。それも冬。
冷たいシャワーを浴びるのはさすがに辛い時期だったので、ママがどこからか電気ヒーターを持ってきた。
ママ「見て!これすごくいいこと思いついたの!(バケツに水をためて)これで温めて使ってね!」
初めて見たそれは、半田ごてのような形状。さっそくプラスチックのバケツに水を溜めて使ってみた。
まず、コンセントをさしてみた。
すると、パーンという音と共に飛び散る火花。(これ、電圧大丈夫かな?)若干不安になるも、冷水を浴びるわけにはいかないので、背に腹はかえられぬということで継続。
しばらくして覗いてみると、今度はプラスチックのバケツが熱で溶け出してた。
なんせ初めて使ったものだから、なにが正しいとかわからないわけで。わかったことはすごく高温だということ。
そろそろ温まったかなと、指を突っ込んでみると、ビリビリ。(あれ?今痺れた?)
気のせいかと思ってもう一度トライ。やっぱりビリビリ。(あ、これ感電かも)
腕をみると、ミミズ腫れができてて、感電してたことを確信。
原因は、電気ヒーターが古く、カバーが破損していたため、本来熱くならないところ(電気が通らないところ)に電気が通っていたこと。
それと裸だったこと。体が濡れていたこと。
腕のミミズ腫れ程度で済んでほんとよかった。その翌日からは別の友人宅で、温かいシャワーを浴びて何日間かを過ごしました。
1年ちょっとの短期間でこんなにも色々な目にあったのはわたしぐらいじゃないかな。それも含めて楽しかったし、メキシコが大好き。
(ほんとドMだと思う。)
コメント