村長の「ぼうまい」こと坊迫舞香です!
2021年9月1日から、花巻市の地域おこし協力隊を務めるかたわら、花巻市東和町の田瀬に「ぼうまい村」を作っています。
出身地は滋賀県で、花巻市に来る前はメキシコと東京で働いていました。
そんな私が、なぜ花巻市東和町の田瀬でぼうまい村を作ろうと思ったのか?
詳しくお話したいと思います。
波乱万丈!花巻市へ移住ストーリー
私は学生時代、外国語を使う仕事に就きたかったので大阪の外国語大学へ進学しました。
大学3年生の時にアルゼンチンに留学し大学4年生の時に日本に帰国、その後は日本で就職活動を行う予定でした。
ところが…
日本で就職するためには、みんな同じ黒いスーツ、同じ髪型にしなければなりません。
そんな就職活動に窮屈さを感じ、日本での就職を諦めました。
そして、学生時代に行きたかったメキシコで仕事をしようと決意!
インターネットを活用しメキシコでの就職活動を行ったところ、希望していたメキシコの物流会社の通訳として採用が決まったのです!
しかし、夢だったメキシコでの生活は、決してラクではありませんでした…
私の給料の水準は現地のメキシコ人と同じ。
日本とは異なる低い水準に驚きました。
また、住む家がなかなか見つかず、メキシコ人とシェアハウスをしたり大家さんの家に住んだことも…
加えて、日本と異なる食生活…
その影響で、1年半で2回の入院。
すっかり体調を崩してしまいメキシコで仕事をすることが難しくなった私は、日本に帰国し、東京の地方創生に携わる会社に就職しました。
しかし、この就職こそが、花巻市への移住を決める大きなきっかけとなりました。
その会社の仕事で様々な地域に関わらせてもらい地方の魅力を感じる中、一番深く関わったのが花巻市の方々です。
花巻市では、本気で若者を受け入れようとしていることや、町中で若者が活躍している話などの話を聞くことができました。
そして、「将来、村を作りたい!」と話した時に「坊迫さんが村長だね」と言われました。
その途端「ビビッ!」とくるものがあり花巻に移住することを決意しました。
ぼうまい村を作ろうとおもったきっかけ
ぼうまい村を作りたいと思ったのきっかけ、それは、
「もっと幸せに暮らしたい」
そう思ったからです。
初めて田瀬湖を見たとき、明るく開けている湖が素敵に感じ「ここに住みたい!」と思いました。
キャンプやアウトドアが好きですし、滋賀県出身で琵琶湖の影響もあり惹かれたのかもしれません。
田瀬湖には、湖、森、炭焼き窯、キッチン設備など、たくさんの魅力あります。
冬はワカサギ釣りもできますし、夏は水上バイクの方がたくさん遊びに来ます。
この圧倒的な資源力がある田瀬湖を活かした村をここに住む皆さんと作ることができれば、もっと幸せな暮らしができると思いました。
ぼうまい村にかける想い
花巻市がミッションを自ら提案できる地域おこし協力隊の公募を行っているのを知り、私は本気で村を作りたいと花巻市にプレゼンしました。
私にとっての村は「遊ぶ」「食べる」「住む」ができることだと思っています。
- 「遊ぶ」では、田瀬湖のキャンプ場を活かしたアクティビティ。
- 「食べる」では農業。
- 「住む」では、ゲストハウス
を運営する予定です。
この「遊・食・住」の3つの役割を私が掛け持ちして、コミュニティ内で循環させる生き方に挑戦してみたいと思っています。
私は花巻市に移住してから、さらに花巻市を深く知ろうと思い、いろいろなイベントに参加したり、住民の方に花巻市について様々なことを伺って日々学んでいます。
その中で、自分が描く村を作るためには、周りの理解と協力が必要だと思いました。
まだ、スタートしたばかりですが、いろんな人を巻き込みながらゼロから村を作りあげていきたいと思っています。
終わりに
私は旅行もあわせると今までに20カ国くらいの国を渡り歩いてきました。
そんな経験の中で感じたのが「やっぱり日本が好き」ということ。
ただ現在の日本は、世の中のシステムに自分を当てはめていかないといけません。
私には、その枠内に留まるのは自分らしくないと思いました。
そう思っている人は私以外にもたくさんいるはずです。
そんな日本で好きなように生きるにはどうすればいいか?
わたしの答えは
「そういう環境を自分でつくればいい」
でした。
そして、その環境こそが「ぼうまい村」です。
今はまだ始まったばかりで毎日試行錯誤、なにができるのかわからないため本当にたくさんのことに挑戦しています。
最終的には今リノベーションしている古民家を中心に、この地域に仕事を生み出しタイと思っています。
そして、今の日本で生きづらいと感じている人が伸び伸びと働ける、生活できる、そんな村にしていきたいです。